旅と計画

計画と計画倒れとの記録

アメリカの入国審査

キューバの入国審査が一番の懸念事項だったけど、一番精神攻撃を受けたのはアメリカの入国審査だった。アメリカには今回以外にも過去3回入国した事がある。2回はアメリカでの観光、1回は南米への乗り継ぎだった。9・11以降だと2回。セキュリティチェックは厳しかったけど、審査官に特に根掘り葉掘り聞かれたことはなかった。それが今回は違った。

往路のサンフランシスコ

聞かれた事は以下の通り、

  • 出身国(Where are you from?)
  • 入国の目的
  • 目的地
  • ドル現金を持っているか。ドル以外の現金はいくら持っているか

反射的に行き先を聞かれるものだろうと思ってたらWhere are you from?で「メキシコ」とパスポートまで出してるのにアホな回答をしてしまった。案の定「お前メキシコ人なのか?」と突っ込まれる……これまでこんな基本的な事聞かれた事なかったから〜。入国の目的はメキシコへのトランジット、目的地はキューバって言うと何かあるかもしれないと思いカンクンと答えた。

最後の現金が一番の難関だった。英語の数字といえば、買い物でも何でも千の桁までしか言う事がないので、ドル持ってないで終わりかと思ったら他の通貨でも持っていたらいくら持ってる?と聞かれて悩んだ。馬鹿正直に言わなくてもいいとは思っていたけど、キューバに行くのでいつもより多めに現金を持っていたのだ。10万円ってなんて言うんだったっけ?(One hundred thousand yen)落ち着いて考えればすぐに出てくるのに意外な事を突っ込まれてテンパってしまい、最終的には「Ten thousand yen」と答えてしまった。まぁ日本語でも100万円以上のアラビア数字はすぐに読めないしな!

きーちゃんはカンクンに行くと言ったら「パーティーに行くんだね」と言われて「行かないよ」と応戦したらしい。私の方が少し早く終わったのでちょっと離れたところで待ってたら、私を担当した審査官に「止まらずに早くセキュリティに行って!」とすごい勢いで言われた。セキュリティは3D検査機が導入されていて、靴まで脱いで透明なカプセルに入りバンザイ。とにかくこれまで細々とやってきた英語学習はなんだったのかとちょっと落ち込む結果だった。

復路のロサンゼルス

ESTAを申請して最初に審査官がいるカウンターで入国したら、次はキオスクで簡単に手続きができると聞いていたし、どこに並ぶのかわからなくて係員に聞いたら「ESTAの人はあそこのキオスクで手続きしてね」とキオスクに案内された。でも実際にはキオスクで写真撮影とか指紋採取とかの手続きをした後に審査官のいるカウンターにも並び、キオスクで発行された感熱紙のスリップはセキュリティに行く前にいた係員に抜き取られただけだったという時間短縮になっていたのかどうなのか良く分からない感じだった。審査官に聞かれた事は持参現金を除く基本事項。2006年に南米からの帰りにマイアミで乗り継いだ時は、買ったばかりのカフェオレを捨てなきゃいけなかった事くらいしか記憶がないほどアッサリしたものだったけど、物騒な世の中になったという事でしょうかね。